M&A戦略をバックオフィスから支えるDXーグループ会社の経営管理の強化を目指して

株式会社マルヨシ/他グループ3社

株式会社マルヨシ

https://iseebi.co.jp/
代表取締役:吉塚 二朗 様
年商規模:1~5億円
従業員数:~10人
業種:卸売業

有限会社えくぼ水産

https://ekubosuisan.com
年商規模:1~5億円
従業員数:~25人
業種:食品製造業

株式会社ダイフク

https://www.daifuku.net
年商規模:1~5億円
従業員数:~25人
業種:食品製造業

株式会社天龍

https://tenryu-simonoseki.jimdofree.com
年商規模:5~10億円
従業員数:~20人
業種:卸売業

導入ITツール

  • マネーフォワード クラウド会計(以下、MFC会計)
  • マネーフォワード クラウド勤怠(以下、MFC勤怠)
  • マネーフォワード クラウド給与(以下、MFC給与)

グループ会社を管理するための仕組みづくりを目指して

まずはサービス導入の背景を教えてください。

吉塚 二朗様(以下、吉塚様):
弊社は、まぐろ・ふぐ・のどぐろ等の海産物の卸売・加工・販売を行っています。これまでに3社のM&Aを通して、会社の成長スピードの加速を図ってきました。

今後さらにグループ規模を拡大していくために、1社ごとに経理担当者が存在する体制から、4社の経営管理を1社で実施できる体制を構築したいと考えました。
そのために、グループ会社のバックオフィス体制を一本化し、4社ばらばらだったシステムを統一することを検討し始めました。

マネーフォワード製品導入のきっかけや導入の決め手について教えてください。

吉塚様:
グループ全体の実績や情報をシームレスに管理するために、クラウドツールを検討していました。
そこで、以前からの知り合いだったアーリークロスさんに、最適なツールを紹介していただけるよう相談したことがMFシリーズを知ったきっかけです。

MFシリーズは製品間での連携が簡単にでき、課題であった勤怠集計・給与計算業務の標準化を実現できると感じました。
さらにクラウドツールを利用して、遠隔地でもバックオフィス業務をアウトソーシングできる体制を構築し、業務の平準化を目指すために導入を決めました。

MFC会計と記帳代行でグループ会社の会計データをスピーディに把握

MFC会計と記帳代行を活用されたことで、どのような変化がありましたか?

吉塚様:
クラウド会計とBPOの親和性が高いと感じ、グループ2社の記帳代行業務をアーリークロスさんに依頼しております。
結果として、4社の月次決算が毎月早期に締まるようになり、4社の財務状況がタイムリーに把握できるようになりました。

今までは試算表を回収するために各拠点へ赴くか、メールやFAXで送ってもらう必要がありました。
4社のうち2社は山口県にあり、さらに1社では現地のPCでしか試算表を確認できない状況であったため、試算表を確認するために相当の時間や移動コストが必要でした。
それがクラウド会計に変わったことで、グループ会社4社の会計データを1つの画面で確認できるようになったことが良かった点です。

さらに4社は使用しているソフトも勘定科目もそれぞれで異なっていたため、今回のクラウド会計導入を機に勘定科目の定義の見直しを実施しました。
今でも顧問担当の方と毎月MTGを実施し、経営管理方針の策定及び業務改善を実施しております。

製品導入における課題があれば教えてください。

吉塚様:
年齢層の違いによるITリテラシーの差があるため、グループ会社4社でも製品定着率がまちまちです。
1社では、DX推進担当者の理解度が高く、アーリークロスさんとのやりとりも問題なく行えているため製品導入もスムーズに進みました。
それだけでなく、製品の導入がDX推進担当者のやる気につながり、以前より楽しんで仕事と向き合ってくれています。これは副次的効果ですが、予想以上に良かった点でした。

一方、別の会社ではスタッフの高齢化が進んでおり、紙とExcelベースの管理が定着してしまっていたため、製品に慣れるまでに時間がかかりました。
今後は、高齢のスタッフでも分かりやすい業務フローを改善していく事が課題です。

クラウドツールの活用で遠隔地の勤怠集計・給与計算もスムーズに。導入成功の鍵はスモールスタート

会計ソフトのリプレイスを機に、勤怠・給与計算もMFシリーズに一本化されました。製品を導入したことでどのような変化がありましたか?

吉塚様:
会計同様に、以前は勤怠・給与計算もグループ会社それぞれが異なるソフトを使用し、各会社の総務担当者がタイムカードを集めて勤務時間の集計・給与計算を実施していました。

今回、MFC勤怠とMFC給与を導入し、アーリークロスさんに3社の給与計算業務を依頼したことで、時間がかかっていた勤怠集計・給与計算作業から解放されました。
ある会社では社長自身が給与計算業務と現場業務(調理)を兼任しており、繁忙期は特に勤怠集計や給与計算に費やす時間がネックとなっていたため、現場業務に集中する時間を確保できたことが大変良かったと感じています。
クラウドツールを利用することにより、遠隔地のグループ会社やアーリークロスさんとの資料の受渡や情報共有が非常にスムーズになりました。

また、M&A時に労務DDを行い、就業規則・勤怠ルールなどを確認はしていたものの今回の導入を機に勤怠集計から給与計算までの業務フローまで一緒に考えていただき、各グループ会社で異なっていた業務の平準化が実現できました。
アーリークロスさんに就業ルールや業務フローの見直しまで粒度高く踏み込んでいただいたおかげだと感じています。

グループ会社4社への製品導入は大変だったかと思います。製品導入がスムーズに進んだポイントや、工夫されたことがあれば教えてください。

吉塚様:
特に勤怠の打刻方法は、4社の特性を考えてそれぞれに合った方法を導入しました。
最初に導入した会社は従業員数が少ないため、簡単で初期費用を抑えられるやり方で始めてみようと考え、共用のPCを使って勤怠管理を行う方法を選択しました。

次に導入した会社は、高齢のスタッフが大多数のため、PCの画面操作は難しいと考え、専用の打刻機を購入しICカード打刻を採用しました。
しかし最初は出退勤状況や有給日数の確認ができないとスタッフが混乱し、クレームが多数ありました。
そこで全てをデジタル化するのではなく、一部アナログ業務を残し、総務部に有給残日数や出退勤状況を確認するフローを構築したことで、納得して利用してもらうことができました。

他の2社は、iPad打刻を導入しました。PCとカードリーダーの中間のような操作感で、iPad上で画面を立ち上げて打刻します。先に導入した2社の間をとった形で、結果的にはipad打刻が一番簡単で良かったと感じました。

4社それぞれで社員数や年齢層が異なるため、まずは小規模の会社から導入し、ある程度経験を積み重ねてから次の会社へ段階的に導入していくことがスムーズな導入につながったと感じています。

事業の成長速度を加速するため、更なるバックオフィスの業務効率化を図る

最後に、現状の課題や今後の展望について教えてください。

吉塚様:
ゆくゆくはホールディングス化し、親会社が各グループ会社の経営管理を実施し、バックオフィス業務を請け負う体制を構築したいと考えております。
その前提として、自社で経理を行い、試算表の作成をさらに早期化するためのオペレーションを構築していくことが次の課題ですね。

また、備品・購買の管理を一本化していくために、会社の資産を管理するためのツールを取り入れ、購買時の申請や承認のワークフローなど、システムを構築していくことも考えています。

今後も機会があればM&Aを積極的に行っていき、さらにグループを成長・拡大させていきたいと考えています。
そのために、まだまだバックオフィスを効率化していく必要があります。
今後も引き続きご支援をよろしくお願いいたします。

導入成功のPOINT

  • MFC会計の導入で財務データをタイムリーに把握
  • MFC勤怠の導入で勤怠集計を自動化
  • MFC給与の導入で給与計算業務を効率化
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