【2025年度版】IT導入補助金の完全ガイド|申請方法から使い方まで徹底解説

今回は多くの中小企業経営者や担当者が気になっている「2025年度IT導入補助金」について、申請スケジュールから変更点、活用のポイントまで徹底解説します。
IT導入補助金は事業のデジタル化を進めたい中小企業や個人事業主にとって、非常に魅力的な支援制度です。2025年度は補助率の拡大やセキュリティ対策の強化など、前年よりさらに使いやすくなっています。
この記事を読むことで、IT導入補助金を最大限に活用して、業務効率化とコスト削減を同時に実現できます。
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IT導入補助金2025とは?基本を押さえよう
IT導入補助金とは、中小企業や個人事業主がITツール(ソフトウェアやサービス等)を導入する際に、その費用の一部を国が補助してくれる制度です。
2025年度版の特徴
- 通常枠では業務プロセス数によって補助額が5~450万円
- 最低賃金付近の従業員がいる事業者には2/3の高い補助率
- クラウド利用料は最大2年分が補助対象
- 導入後の活用支援が新たに対象に
業務効率化、生産性向上、競争力強化といった経営課題に直面している中小企業にとって、これほど心強い味方はありませんね。
2025年度IT導入補助金の申請スケジュール
申請を検討されている方にとって、スケジュールは最も重要な情報の一つです。2025年度の第一次締切は以下の通りとなっています:
通常枠・インボイス枠(両類型)・セキュリティ対策推進枠
- 申請開始日:2025年3月31日(月)
- 締切日:2025年5月12日(月)
- 交付決定日:2025年6月18日(水)
- 事業実施期限:2025年12月26日(金)
複数社連携IT導入枠
- 申請開始日:2025年3月31日(月)
- 締切日:2025年6月16日(月)
- 交付決定日:2025年7月24日(木)
- 事業実施期限:2026年1月30日(金)
第二次、第三次締切募集も予定されていますが、予算には限りがあります。過去の例から見ても、後の公募回では採択率が下がる傾向にあるため、第一次締切での申請をおすすめします。
5つの申請枠を徹底比較
2025年度のIT導入補助金は、5つの申請枠があります。自社に最適な申請枠を選びましょう。
1. 通常枠
- 補助額:5~150万円(業務プロセス1~3つ)、150~450万円(業務プロセス4つ以上)
- 補助率:1/2(通常)、2/3(最低賃金付近の従業員がいる事業者)
- 対象:生産性向上に資するITツール導入
2. インボイス枠(インボイス対応類型)
- 補助額:ITツール機能数と種類により異なる(最大350万円)
- 補助率:会計・受発注・決済ソフトは3/4(小規模事業者4/5)~2/3、ハードウェアは1/2
- 対象:インボイス制度対応のITツールとハードウェア
3. インボイス枠(電子取引類型)
- 補助額:最大350万円
- 補助率:大企業1/2、中小企業2/3
- 対象:インボイス対応済みの受発注ソフト利用料
4. セキュリティ対策推進枠
- 補助額:5万円~150万円(2024年度は100万円まで)
- 補助率:中小企業1/2、小規模事業者2/3
- 対象:サイバーセキュリティお助け隊サービス利用料
5. 複数社連携IT導入枠
- 補助額:最大3,000万円
- 補助率:ITツールやハードウェアにより異なる
- 対象:10者以上の中小企業が連携したIT導入
2025年度の注目すべき変更点
2025年度のIT導入補助金には、いくつかの重要な変更点があります。
1. 通常枠の補助率拡大
最低賃金近傍の事業者(従業員の30%以上が地域別最低賃金+50円以内の賃金で雇用されている企業)の補助率が2/3に拡大されました。
2. セキュリティ枠の強化
小規模事業者向けに補助率が2/3に引き上げ、 補助上限額が100万円から150万円に増額されました。
3. 導入後の活用支援が対象に
ITツール導入後の運用や活用を支援する「活用支援」が新たに補助対象になりました。これにより、ツールの導入だけでなく、実際に活用して成果を上げるためのサポートも補助の対象となります。
IT導入補助金申請の流れとポイント
Step1:事前準備
GビズIDプライムの取得**:申請には必須。取得に2週間程度かかるので早めに準備を
セキュリティアクション宣言:「一つ星」以上の登録が必要
Step2:IT導入支援事業者・ITツールの選定
補助金の対象となるのは登録されたITツールのみ
IT導入支援事業者が申請手続きをサポート
Step3:交付申請
事業計画書の作成
導入予定のITツールの詳細提出
Step4:交付決定
審査後、採択されると交付決定通知が届く
必ず交付決定後にITツールを導入すること
Step5:ITツール導入・活用
IT導入支援事業者と連携して導入を進める
導入証拠(写真やレポート)を残しておく
Step6:実績報告
導入完了後、期限内に実績報告を提出
支払証明や活用状況の報告が必要
Step7:補助金受取
実績報告承認後、補助金が振り込まれる
補助金は後払いなので、資金計画に注意
成功事例から学ぶIT導入補助金の活用法
飲食店の事例
A店は予約管理システムを導入し、電話対応の時間を75%削減。店内業務に集中できるようになり、顧客満足度が向上しました。
製造業の事例
B社は生産管理システムを導入し、在庫管理の精度が向上。過剰在庫が30%減少し、コスト削減につながりました。
小売業の事例
C店はPOSシステムとクラウド会計を連携させ、月次決算の作業時間を80%削減。経営判断のスピードが向上しました。
IT導入補助金申請で陥りやすい5つの失敗
1.締切直前の申請準備:
GビズIDの取得に時間がかかることを考慮せず、締切に間に合わない
2. 補助対象外のITツール選定:
登録されていないITツールを選んでしまう
3. 交付決定前の導入:
交付決定通知を待たずにITツールを購入してしまう
4. 実績報告の不備:
必要な証拠書類を揃えられず、補助金が減額される
5. 事業計画との乖離:
申請時の計画と実際の導入内容が異なり、補助金が受け取れない
今こそIT導入補助金を活用するべき理由
いかがでしたか?
2025年度のIT導入補助金は、補助率の拡大や補助対象の拡充により、より多くの企業がITツール導入の恩恵を受けられるようになりました。業務効率化、生産性向上、競争力強化といった経営課題に直面している中小企業にとって、これほど心強い味方はありません。
DXの推進やインボイス制度への対応、セキュリティ対策の強化など、今企業が取り組むべき課題に対して強力な味方となる本制度。申請スケジュールを確認し、早めの準備を始めることをおすすめします。
業務効率化によって生まれた時間を、より創造的な業務や顧客対応に充てることで、企業の競争力を大きく向上させることができるでしょう。
※本記事の情報は2025年3月時点のものです。最新情報は
DXの推進やインボイス制度への対応、セキュリティ対策の強化など、今企業が取り組むべき課題に対して強力な味方となる本制度。申請スケジュールを確認し、早めの準備を始めることをおすすめします。
業務効率化によって生まれた時間を、より創造的な業務や顧客対応に充てることで、企業の競争力を大きく向上させることができるでしょう。
**※本記事の情報は2025年3月時点のものです。詳しい申請要件や補助金額については、IT導入補助金事務局のウェブサイトでご確認ください。
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「IT導入補助金を使って、具体的にどんな効果が出ているの?」
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これから申請をお考えの方は、ぜひご一読ください!
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